2014年07月07日

心筋梗塞の治療(3)

●心筋梗塞の治療(3)


●心破裂

心筋が壊死し、心臓の血圧に耐えられずに外壁が破裂する症状。

基本的にこれが起こると失血と心タンポナーデによって即死となる場合が多く、助かることは難しい。

因みに右心室と左心室の間に穴が開くことを心室中隔穿孔という。




●心室瘤

心室瘤は、左冠動脈前下降枝 (LAD) 梗塞の結果として心尖部に生じることが多い。

心筋梗塞治療後も遷延する ST上昇の原因の一つである。

破裂しやすく、心タンポナーデの原因となる。



●心筋梗塞後症候群(Dressler症候群)

発症数週間後に生じる自己免疫性心外膜炎。



●心筋梗塞の予後

発症すると致死率は20%と非常に高い。

そのほとんどは急性期に生じる不整脈を合併した例である。

発症後48時間以内の致死率が特に高いため、それを乗り切れば救命できる確率も高くなる。


以上
posted by ホーライ at 06:15| 心筋梗塞の治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする