●心破裂
心筋が壊死し、心臓の血圧に耐えられずに外壁が破裂する症状。
基本的にこれが起こると失血と心タンポナーデによって即死となる場合が多く、助かることは難しい。
因みに右心室と左心室の間に穴が開くことを心室中隔穿孔という。
●心室瘤
心室瘤は、左冠動脈前下降枝 (LAD) 梗塞の結果として心尖部に生じることが多い。
心筋梗塞治療後も遷延する ST上昇の原因の一つである。
破裂しやすく、心タンポナーデの原因となる。
●心筋梗塞後症候群(Dressler症候群)
発症数週間後に生じる自己免疫性心外膜炎。
●心筋梗塞の予後
発症すると致死率は20%と非常に高い。
そのほとんどは急性期に生じる不整脈を合併した例である。
発症後48時間以内の致死率が特に高いため、それを乗り切れば救命できる確率も高くなる。
以上