2014年06月14日

心筋梗塞とは?  心筋梗塞の発症形式  心筋梗塞の原因  心筋梗塞の症状

●心筋梗塞とは?

心筋梗塞(しんきんこうそく、英: Myocardial Infarction)は、虚血性心疾患のうちの一つ。

心臓が栄養としている冠動脈が閉塞や狭窄などを起こして血液の流量が下がり、心筋が虚血状態になり壊死してしまった状態。

通常は急性に起こる「急性心筋梗塞 (AMI) 」のことを指す。

心臓麻痺・心臓発作(ハートアタック、英: Heart attack)とも呼ばれる。



心筋が虚血状態に陥っても壊死にまで至らない前段階を狭心症といい、狭心症から急性心筋梗塞までの一連の病態を総称して急性冠症候群 (acute coronary syndrome; ACS) という概念が提唱されている。



●心筋梗塞の発症形式

・急性心筋梗塞 (AMI:Acute Myocardial Infarction) :発症から3日以内

・亜急性心筋梗塞 (Subsequent Myocardial Infarction):発症から30日以内

・陳旧性心筋梗塞 (OMI:Old Myocardial Infarction) :発症から30日以上



●心筋梗塞の原因

冠動脈の血流量減少は、主に動脈硬化などの何らかの要因によって狭窄(きょうさく)を起こすことによる。

この要因には冠動脈部分での粥種の破裂 (plaque rupture) や攣縮 (spasm) が深く関係するが、他にも梅毒性動脈炎が起こす冠動脈起始部狭窄、解離性大動脈瘤が冠動脈に進展して起こる閉塞、川崎病などによる冠動脈での血栓(塞栓)形成などもある。




●心筋梗塞の症状

強い胸部の痛みや苦悶感が生じ15分以上持続するが、虚血状態が解消されなければ数時間以上続く。

顔面蒼白になり、冷や汗、除脈、血圧の低下、脈拍の上昇などを伴い、意識不明に陥ることもある。


左心不全を伴う症例が多く、湿性ラ音が広範囲で聴取できるようになる。

Killipらはこのラ音所見を重症度の判定表にまとめ、これはKillip表と言う。


75歳以上の高齢者や糖尿病などを併発している場合、患者の20%程度で痛みを伴わない無痛性心筋梗塞をおこす事がある。

糖尿病患者では心筋梗塞を発症した患者の21% - 41%が無痛性とされ、糖尿病を併発していない場合は、6% - 15%との研究がある。

痛みを感じなくなる原因は、脳血管障害や糖尿病性神経障害による自律神経障害が多いと考えられている。

自覚症状が無く心筋梗塞の病態が進行するため、発見時には既に重篤な状態となっている場合も多い。





posted by ホーライ at 09:42| 心筋梗塞の説明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする